終了御礼。
CROQUIS vol.0『余炎』、無事全日程終了いたしました。
ご来場いただきましたお客様、お気にかけて下さった皆様、本当にありがとうございました。
ご来場の皆様、口々に、脚本と、それに合った子規庵というロケーションを褒めて下さいました。
この、お客様の心に残る場となった子規庵について、ご来場いただきました皆様にも知っていただければと思いますため、御礼と共にご紹介申し上げたく存じます。
子規庵をお借りするにあたっては、一般財団法人子規庵保存会の皆様に、大変お世話になりました。
本来は博物館で、10:30~16:00の時間帯で一般公開されております。
そのため、公開時間帯は来庵者が自由に館内を見られるようになっており、上演などの形でお借りすることは不可能でした(17:00以降のイベントは前例があるのですが、今回のように1日借り切って、ということが不可能な運営形態です)。
初めて訪れた時、あまりの環境の素晴らしさにぜひお借りしたいと考えたのですが、屋外が見えるため、日中お借りしたいという私どもの事情と合致せず、不可能かな…と思っておりました。 たまたま、上演候補の8月は、9/17の糸瓜忌(正岡子規の命日)に合わせて展示替えをする休庵期間中に当たっており、代表理事の方の「お盆の翌週ならボランティアスタッフの都合がつくよ」とのお言葉に甘えてお借りいたしました。
子規庵は、東京都指定史跡となっておりますが、管理・運営は全て一般財団法人子規庵保存会によって行われており、スタッフの皆様は、全てボランティアの有志です。
今回、公演準備日の8/19から千秋楽の8/21まで、子規庵保存会の皆様は、朝、座組一同がお邪魔して、お客様がご来場なさる公演時間帯、一同が辞去したあとの片付けまで、座組より長い時間、この公演の運営にお付き合い下さっております。
このような子規庵保存会の皆様のご厚意とご尽力のおかげで、奇跡のコラボレーションとなりました。
とにもかくにも、幸運に恵まれた公演でした。
子規庵保存会の皆様には、お客様の心に残る場をご提供下さったこと、この場を借りて、深く御礼申し上げます。
また、子規庵保存会の皆様は、もちろん俳句への造詣もおありで、今回の公演に大変興味をもってくださり、観客としてもご入場いただきました。
ご覧になった方が、保存会の他の方におすすめくださり、最終的に、10名を超える保存会の方が、観客となってくださいました。
実際に俳句を嗜まれる方にご覧いただけたこと、私どもにとっても、とても幸せな時間となりました。
今回、公演のために、普段置かれている子規の座机等は撤去し、また、常設展示室にもお入りいただけない状態となっておりました。
子規庵の普段の姿にご興味がおありだったお客様には、ご満足いただけなかったかもしれません。
まことに恐れ入りますが、もしご興味をもたれましたなら、9/1(木)より、通常の展示が再開されますので、今一度、根岸の子規庵まで足をお運びいただけますと幸いです。
特に初日は、大雨のため、お庭にお出になれないお客様も大勢いらっしゃいました。
お庭にも下りて、子規の句碑や、戦災をくぐり抜けた蔵、妹律が使用した井戸跡なども、ゆっくりご覧いただければと存じます。
また、子規庵は助成などを受けずに、管理・運営されているため、常時募金を集めております。
訪問されて、このような空間の維持に少しでもご賛同いただけますようなら、ぜひ、募金をいただけますようお願い申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。